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免許合宿を選ぶときに知っておきたい「公安認定」と「非公認自動車学校」の違いと選び方

運転免許を取得するため、合宿免許を検討されている方にとって、どの自動車学校を選ぶかは、非常に大切なポイントです。

特に、公安認定(公安委員会指定)の自動車教習所を選ぶか、非公認(指定外・届出)教習所を選ぶかによって、免許取得までの流れやメリット・デメリットが大きく変わっていきます。

本記事では、両社の違いとそれぞれのメリット・注意点、そして、自分に合った選び方を解説します。

目次

自動車学校は大きく2種類あります

まず、自動車学校には以下の2種類があります。表にまとめたのでご覧ください。

種類公安認定(指定自動車教習所)非公認(指定外・届出教習所)
認定都道府県公安委員会の指定指定なし
(届出のみ、または完全な民間)
教習内容法律で定められたカリキュラム・設備・指導員資格基準やカリキュラムは独自
(公安の監督外)
検定教習所内で仮免・卒業検定を実施検定はすべて運転免許試験場で実施
卒業特典卒業証明書で技能試験免除技能試験免除なし
(すべて試験場で受験)

公安認定自動車学校(指定自動車教習所)のメリット

正攻法というべき、公安認定の自動車学校に選ぶメリット3つについてお伝えします。

1. 技能試験が免除される

公安認定の自動車学校を卒業すると、「卒業証明書」が発行されます。それにより、運転免許試験場での技能試験(実技試験が免除されるのです。免許センターで最終的に免許を取得しますが、「卒業証明書」があることで、学科試験と適正検査なに合格すれば、スムーズに免許取得が可能になるのです。

この「技能試験免除」ははじめて免許を取得する方や運転に自信がない方にとって大きな安心材料となります。

1980年代以前では、運転免許試験場で技能試験と学科試験の両方を受けて免許を取るスタイルが割と多かったです。しかし、自動車学校の制度が整備され、免許の取得ルールも整備されました。その結果、公安認定の自動車学校でしっかり勉強することで、技能試験に合格する技量があると認められ、学科試験に合格するのみで免許を取得できるようになったのです。

2. 教習の質と安心感

公安認定校は、指導員やカリキュラム、設備などについて、公安委員会が定める厳しい基準をクリアしています。指導員は国家資格を持っています。公安認定校では、質の高い教習を体系的に受けられるので、初心者でも安心して運転技術を身に着けることができるのです。

3. 非公認と比べて教習料金は高いが、試験場に通う手間・費用を抑えることができる

卒業までの仮免・本免の検定はすべて教習所内で完結します。試験場に行くのは学科試験の1回だけで済みます。時間・交通費・精神的負担が大きく減るのです。

さらには、試験場で技能と学科の試験を両方合格するための合格率は平均5~10%と狭き門です。確率的に言えば、10回受ければ何とか1回は受かることができると考えられますが、その試験費用と手間と時間を考えると、公安認定の自動車学校を選んだ方が良いでしょう。

非公認の自動車学校は、公安認定の学校と比べると破格に安いです。それはカリキュラムを絞っているためで、公安認定の提供する教習プランに必ずしも沿わなくてよいためです。

変に安すぎるものを敬遠するのも、公安認定と非公認を見や余らないポイントになります。

正しく自動車学校を見極めて、確実に免許取得を目指しましょう。

認定校(公安委員会指定自動車教習所)を選ぶ主な人とその動機

認定校は、現在の日本で運転免許取得者の95%以上が利用している主流の選択肢です。次のような方々が認定校を選ぶ傾向があります。

運転免許を初めて取得する初心者

  • 初心者にとっては、国家資格を持つ指導員による体系的なカリキュラムや、充実した設備、分かりやすい段階指導が大きな安心材料です。
  • 技能試験が教習所内で受けられ、慣れたコース・教習車で卒業検定ができるため、心理的な負担が少なく、合格しやすい環境が整っています。
  • 卒業時に「卒業証明書」が発行され、運転免許試験場での技能試験が免除されるため、スムーズかつ確実に免許取得を目指せます。

運転に自信がない人・確実に免許を取得したい人

  • 運転技術や学科に不安がある人は、指導員の丁寧な個別指導やサポート体制、フィードバックを重視して認定校を選び傾向があります。
  • 教習内容が行政基準に沿っているため、どの学校でも一定レベル以上の指導が保証されており、安心して学べる点が安心です。

短期間で効率よく免許を取得したい人

  • 合宿免許プランを利用することで、AT車なら最短14日、MT車なら16日程度で卒業できるため、学業や仕事の合間に効率よく免許を取りたい人に選ばれています。
  • スケジュール管理や宿泊・送迎などのサポートも充実しており、忙しい社会人や学生にも人気です。

安心・信頼・実績を重視する人

  • 指定自動車教習所のシンボルマークや、公安委員会の厳しい基準をクリアした実績、卒業生の多さなど、信頼性を重視する層が多く利用しています。
  • 免許取得後の事故率が低いというデータもあり、安全運転をしっかり身につけたい人にも支持されています。

非公認(指定外・届出)自動車学校のメリットと需要

ここまで書くと非公認の自動車学校はもしかして、詐欺なのか?と勘ぐってしまう方もいるかもしれません。実は、非公認の自動車学校はそれなりのメリットがあります。一定の需要を理解しておきましょう。

1. 費用が安い

公安認定校よりも運営コストが低いため、教習料金が安価に設定されています。予算を抑えたい方にとっては魅力的です。現在の自動車学校の費用は約30万円~40万円ほどかかります。一方非公認の自動車学校はその半額程度で済むことがあります。

そのあとで、実技と学科試験を試験場で受けます。この両方の試験を一度に受けて合格を目指す試験を「一発免許」といいますが、そこには、本当の独学で受験される方と、非公認の学校を卒業して受験する方がいるのです。

非公認の学校の卒業生で、最初の受験で60%、2回目以降で80%合格する方もいらっしゃるようです。そのことを踏まえると、ちょっと苦労するかもしれないけれど、公安認定の自動車学校よりも安くスリリングに合格を目指す方にはよいのかもしれまえん

2. スケジュールの自由度が高い

カリキュラムや教習期限の縛りがなく、自分のペースで教習を受けられます。仕事や学業と両立したい社会人や学生にも適しています。縛りというのは、例えば、1日に受けられる技能教習が有名です。公安認定自動車学校では、仮免合格前までは1日2時間以内、仮免合格後は、1日3時間以内という縛りがあります。

この実技の時間数縛りがあるおかげで、認定自動車学校では、どうがんばっても2週間以上かかってしまうのです。その縛りがないので短期間にたくさん実車の練習ができます。なので1週間から10日という短期で全行程を終わらせることもできるのです。

3. 苦手分野を重点的に練習できる

非公認の自動車学校は卒業という概念がありません。目的は試験場(免許センター)における合格です。その技量が備えることが目標です。認定校のように卒業=実技試験の免除権ではないのです。

そのため、自分の苦手分野にフォーカスしてカリキュラムを組めるの特徴になっています。

指定されたカリキュラムがないため、苦手な操作や試験対策に集中して練習が可能です。

非公認校を選ぶ主な人とその動機

非公認校は、認定校が多くを占める現代では、ちょっと知られていない存在です。次のような方々が選ぶ傾向があります。

  • 免許再取得者・失効者・取消処分者
    すでに運転経験があり、必要な部分だけを効率よく練習したい人。
    「一発試験」に挑戦するため、費用と時間を最小限に抑えたいというニーズが強いです。
  • 一発試験合格に自信がある人
    運転技術や知識に自信があり、必要な練習だけを受けて試験場で直接合格を目指す人。
  • 費用重視・短期間集中を希望する人
    指定校の半額程度で済むこともあり、忙しい社会人や学生、主婦など、時間や予算に制約がある人が選ぶ傾向があります。

まとめ:自分に合った自動車学校を選ぼう

  • 初めて免許を取得する方や運転に自信がない方は、公安認定校(指定自動車教習所)を選ぶのが安心・確実
    • 卒業証明書で技能試験免除が受けられます。
    • 教習の質が高く、安心して免許取得を目指せます。
  • 費用や時間を重視し、再取得や一発試験を目指す方は非公認校も有力な選択肢
    • 必要な練習だけを受けて効率的に免許取得を目指せます。
  • 合宿免許を選ぶ際は、「公安認定」かどうかを必ず確認。
    • 極端に安いプランには注意し、公式サイトやパンフレットで「公安委員会指定」の記載をチェックしましょう。

自分の目的や状況に合わせて、最適な自動車学校を選び、納得のいく免許取得を目指しましょう。

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この記事を書いた人

二人の子供がいます。
その子たちはこれから自動車免許をとっていくので、自動車免許の取得情報の記事をまとめてみました。

免許を取得するにしても、合宿や通学など今では状況に合わせてさまざまな取り方があります。昔から変わってないところもありますが、今はオンライン授業やAI技術で体感訓練もあったりします。

そんな情報を集めたブログになってほしいなと思います。

車のことは、好きな方で、先日くるまマイスター検定を1級・2級・3級の全制覇をしました。整備士ほどではないけれど、クルマの雑学や仕組みなどは、人より少し詳しいかもしれません。

そんな経験を活かして、免許に関して情報がまとまったブログになっていければと思っています。

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